護身術とは
2018.04.11
4月7日(土)、春のワークショップシリーズ第一弾として、西尾 健インストラクターによる「大切な人を守る方法と拘束の仕方」がマガジム六本木店で開催されました。
普段クラスではあまり習うことのない「暴れる相手の拘束の仕方」や「第三者の防御方法」のテクニックには、多くの会員の皆さんが興味津々!!本ワークショップは募集開始からあっという間に定員になってしまいました!!
アメリカの警察官向けのクラヴマガテクニック(拘束方法を含む)のトレーニングを積んでいる西尾インストラクターは、皆さんの期待に応えるべく、秘技の一部を皆さんにお教えしました。
目次
さて前半は「拘束の仕方」から開始。
この日扱ったのは、二人で揉め事が起きているときにどちらか一方を拘束するためのトレーニングです。
西尾インストラクター曰く、この後のテクニックは大切ですが、その前にそもそも二人のうちのどちらを拘束すべきなのかその見極めがとても難しく、重要!とのこと。
最初は二人のうちの一人を隔離し、その場をクールダウンさせるための方法です。
相手の背後から、片手で相手の手首を掴み、もう片方の手で相手の肩を抑えます。すると相手は肩にプレッシャーを感じて自由に動きずらくなるので、引き離したい方向に連行します。
ポイントは肩に触れている手で相手の動きを感じ取ること。急激に抵抗してきた場合は、すぐに次の対処方法に移行する必要があります。
①をした後、相手が言うことを聞かずに抵抗してきた場合の対処方法。肩に添えた手をスライドして相手の肘へ移行。と同時にもう片方の手でつかんでいる相手の手首を手前に引くと、相手の肘にプレッシャーがかかります。
IMG_8915それでも相手が抵抗して動き回る場合は、今の体制をキープしながら自分が円の中心になり、相手がその周りをぐるぐる回るようにするといいとのこと。
さらに暴れる場合は、肘にプレッシャーをかけならが相手の動く方向と同じ方へ更に圧力をかけ、うつ伏せ状態にします。
そして相手の首の後ろに左膝で体重をかけながら、相手の左腕を背中に周して左手の甲を手前に引くと、相当なプレッシャーを与えられます。
③と同じような動きでも右腕を相手の脇下からさして右肩でプレッシャーをかけ、うつ伏せにさせるオプションもあります。
今度は立った状態のまま相手の腕から肩をきキメ、そのまま連行する方法です。
相手の左腕を背中に回し、左肘を使ってホールドし、左手首を写真のようにキメます。と同時に右手で相手の右肩を手前に引くことで強烈なプレッシャーを与えらえますので、相手は抵抗できません。このポジションから、連行したい方向へ連れて行きます。
それでも相手が暴れて地面へ伏せさせる必要があれば、右足で相手の左足をスイープ(払う)います。
ただし倒れ方によっては顔面や頭部を地面に強打し大変危険ですので、ここはあくまでもスロートレーニング!
拘束テクニックの最後は、殴っている人を取り押さえるシナリオ。
殴るために振り上げている腕の脇の下をさし(写真だと右手を相手の右脇の下からさす)、もう片方の手で(写真だと左手)相手の左顎を抑えます。そのまま左手を手前にひくと、相手にプレッシャーを与えられ、そのままグランドにテイクダウン。
その際のポイントは、自分の体を相手の体に密着させることとのこと。
後半は第三者の防御。
こちらは簡潔に、扱ったシナリオと対応する写真を掲載致しますのでご参考ください!!
いかがでしたか?
ワークショップ当日の様子がおわかり頂けましたでしょうか??
ご参加下さった会員の皆さんは、このブログを是非復習用教材としてご参考ください!!
ワークショップのファイナルは、今日習得したすべてのシナリオを参加者全員でおこなうドリルでした。
目の前で突然起きているトラブル(殴りかかっている人がいたり、ナイフで脅している人がいたり)を目にしたら、迷うことなく咄嗟に反応して相手を拘束、またはディフェンスをするという、高度なドリルで大変チャレンジングでした。
新しい知識をたくさん得た参加者の皆さんの表情は大満足!!
中にはペースが早かったので難しかったという感想も一部ありましたが、多くの方が同じテーマで同様のセミナーやワークショップの開催を期待されていました。
西尾インストラクターも技術をどんどん皆さんにご教授していくつもりですので、是非次回をご期待ください!!