護身術とは
2023.09.11
凶悪な事件のニュースを目にするたびに不安に駆られ、万が一の危険に何か備えておかないといけない、とお考えの方は多いと思います。お子さんなど、守るべきご家族をお持ちの方であれば、なおさらその心配は大きいに違いありません。
その対策として真っ先に挙げられる2つの選択肢が「防犯グッズ」と「護身術」です。
ではこれら二つの手段はどのような特徴があり、どのような関係性をもって機能できるのでしょうか。この記事では、それぞれの長所と短所を挙げながら、いくつかのケーススタディを通じて両者を比較します。
目次
防犯対策としての「防犯グッズ」と「護身術」。ここでは、それぞれの特徴を深く探り、どんなときにどちらを選択するべきかを考える判断材料をご提供します。
防犯グッズは緊急時に助けとなるアイテムのことで、自身の身を守る際に用いられます。防犯グッズのショップで簡単に手に入る代表的な例は、防犯ブザーや催涙スプレー、スタンガンや特殊警棒、フラッシュライトなどがあります。
防犯グッズ一覧:
https://www.body-guard.jp/kate/goshin.htm
ここでは、防犯グッズを使用する際のメリットとデメリットを挙げていきます。
メリット
デメリット
護身術は、身を守る技術のことで、特定の訓練を受けることで習得できます。
以下にそのメリットとデメリットを示します。
メリット
デメリット
次に、実際のシナリオを想定して、防犯グッズと護身術がどのように補完的に機能できるかを示すいくつかの事例を見ていきます。
夜道を一人で歩いてきた時に不審者につけられ、背後から突然攻撃された場合のシナリオを想定します。
防犯グッズ
催涙スプレーは、犯人の視界を奪う効果的なツールです。このグッズを用意しておき、緊急時に素早く犯人に噴射できるよう訓練しておけば、犯人はそれ以上の攻撃ができなくなり、逃げる隙を効果的に作ることができます。
護身術
護身術では犯人から逃げる技術や、必要な場合には相手にダメージを与える方法を学びます。打撃や組み技や投げ技などの基本技術が、突然の危険に対して役立つことがありえます。
防犯グッズ
防犯カメラやアラームシステムが自宅のセキュリティを高めます。これらのシステムは、侵入者が近づくと警報を発します。犯人への威嚇効果があり、結果、犯人のターゲットから除外される可能性が高まります。
護身術
自宅侵入を阻止する護身術は無く、防犯グッズのような侵入に対する抑止効果を発揮するには、第三者に警備を委託する以外ありません。一方で万が一、自宅内(敷地内)に犯人が侵入してきた場合の護身方法や退避方法は存在します。
突如として自宅に侵入者が入ってきた際には、冷静な判断と迅速な行動が求められます。
防犯グッズ
侵入者に気付いたら、すぐに防犯ブザーを鳴らし、窓から助けを求めるか、安全な場所に避難しましょう。また、侵入者が接近してきた場合には、棒や椅子等、相手との距離を確保できるものを盾とすることが有効です。防犯グッズとしては特殊警棒が攻撃力もあり、威力を発揮します。催涙スプレーで犯人の視力を奪った隙に逃げることも有効でしょう。
護身術
護身術の訓練を受けている場合、必要なときに技を使って自身を守ることができます。自宅で犯人と対峙せざるを得ないシナリオを想定すると、もはや戦闘は避けられません。しかし、それには高い身体リスクが伴います。可能であるならできるだけ戦闘を避け、安全な場所に逃げることを最優先に考えて行動しましょう。
そう考えるとこのシナリオでは防犯グッズと護身術の組み合わせが最も効果的に機能することがわかります。
防犯グッズ
防犯ブザーは、周囲の人々の注意を引く効果的な手段となります。このような状況では時間が非常に重要であり、ブザーが援助を呼び込むのに役立ちます。また催涙スプレーは、相手との距離がある状態からでも複数人に対して効果を発揮し、逃げる隙を作るきっかけになりうると思われます。
護身術
複数の攻撃者がいる場合でも、護身術の技術を用いて一時的にでも攻撃者を制御し、逃走する時間を稼ぐことは可能ですが、極めて高い技術と練度が必要です。シナリオ3同様、またはそれ以上に、防犯グッズとの組合せが効果を発揮します。
防犯グッズと護身術はそれぞれのシナリオで非常に効果的な防犯対策となり得ます。さらに、それぞれの方法を組み合わせて利用することで、更なる安全を確保できます。
実際には、防犯グッズをうまく使用すること自体が、護身術の一部とも言えます。護身術の知識と技術があれば、防犯グッズをより効果的に使用することができるのです。
一方、カバンや傘、椅子など身の回りにあるものを使って身を守る護身術のテクニックが存在しますが、それが防犯グッズであれば、なお効果的です。
以上からお分かり頂ける通り、最も安全なアプローチは、防犯グッズと護身術の両方を学び、理解し、そして適切に装備し、使用方法を訓練しておくことです。この記事をお読みの皆さんにとって最も安全な選択肢は、両方を備え、学び、適切に利用することであることがお分かり頂けるでしょう。